愛しの魔王サマ
「まおーさまの口調真似するなんて、悪趣味だぞ!!全然似てねーし!!」
ルカが吠える。
そうだ・・・とエマは思う。
なんで一瞬惑ってしまったのか。
あれは、マオさまなんかじゃない。
口調だけで、心なんて籠っていなかったじゃないか。
「ちっ、つまんねぇなぁ!いくらでもアイツの真似ならやってやるぞ。真似だけだけどな!」
「いらない!私たちが必要なのは、本物のマオさまの魂です!」
もう惑わない。
もう迷わない。
覚悟を決めたのだから。
「マオさまのためなら、私はなんだってできるんです!」
「行きましょう!」
「おお!!」