愛しの魔王サマ


俺の唯一の居場所だったんだ。






――お前でも、多少は役に立つこともあるんだな

――ええ!?なにそれ!今まで役立たずだったみたいな言い方!てか、今俺、なんか役に立つことしました?

――教えてやらん

――えー!




マオさまのためなら、どんなことでもする。
でも、まおーさまは俺に命をかけるなっていうから。


だから、今までなにがなんでも生きてきた。




でもね。
でもね、まおーさま。


まおーさまがいない世界で、俺は生きていたくはないよ。



でも。



「俺は騎士だから!まおーさまの騎士だから!生きて戦うんだ!」





今は。




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