愛しの魔王サマ
「まおーさまどこ―!?」
・・・・・・・。
なんというデジャヴ感!
おのれ・・・。
これでも、これでも、以前よりは少しは伸びたのだぞ!
魔物たちが規格外にでかすぎるのが悪いのだ!
いや、むしろでかすぎるのなら俺の姿くらい見えろよ!
「く、屈辱だ・・・」
肩を落とし振り向く。
「マオさま!ご用意いたしました!」
エマが満面の笑みで控えていた。
その手には、いつかの箱。
そしてその後ろにこれまたにこやかに控えるアドルフとルカ。
こいつら、面白がってやがる。