愛しの魔王サマ
当然だよな。
こいつも生きている、それも人間だ。
眠ることくらいする。
でも、今までこいつがこんな風に無防備に眠る姿など、想像できたか?
「こんな寝顔なのだな・・・」
はっ!!
俺は何を考えているのだ。
少しほんわかしてしまったではないか!
というより今は何時だ。
もう朝のようだが・・・。
自分の額に手を当てる。
熱はもうないようだ。
こそっとベッドから降りるとクローゼットでチチとトトに手伝ってもらい着替えを済ませる。
エマはもう少し眠らせてやろう。
きっと、昨日はずっと俺の看病をしていたのだろう。
人間はか弱いらしいからな。
疲れたのだろう。