愛しの魔王サマ


確かに、魔物の中で言えば・・・小さい方、かもしれん。
だがしかし!

これでも一応175㎝はあるのだ!



アドルフは2mらしいが・・・。
ルカでさえも190㎝・・・。




えええい!
それでも俺様はチビではない!




「箱などいらんわ!!!」





ズカズカと進み、高台の上に立つ。
広場に集まった魔物たちが見えた。




「本日は、魔王である私の誕生パーティーに参加いただき、感謝している。大いに楽しんでいってくれたまえ!」




決まった!!!




「魔王サマの声は聞こえるが・・・魔王サマはどこだ?」

「魔王サマのお姿が見たい!」

「魔王サマ―!」




・・・・・・・。




「なぜだ・・・。たったのたったの30㎝がそれほどまでにでかいというのか・・・」




ガクンと膝を折り手を地面についた。




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