アナタの過ち
青空の下。
皆がいるはずの滑り台。
皆がいるはずの植木のトンネル。
皆がいるはずの砂場。
そこには誰もいない。
なんで?
どこで遊んでるんだろう。
反対側から楽しそうな声が聞こえた。
斜め右を向くと、仲良しの子は皆鉄棒で遊んでいる。
なんの疑問も持たず小走りでそこへ向かった。
『わたしもいれてー』
はしゃぐ皆に私の声は聞こえてなかったのか。
返答はない。
それでも平然と、鉄棒に手をかけた。