アナタの過ち
『うわ、電池無い』
1時間以上も曲聞いたりメールやらネットをしていたら電池が1つしか無くなっていた。
画面を見つめていると、携帯が震えた。
『もしもし?』
「どこにいる?」
『今は…コンビニが遠くに見えますね』
「は?どこだよ」
『駐車場』
「あ、自販機とかあるしょ?」
『え?無いですよ』
「あるから!そこの階段降りてまっすぐ来て」
『本当に無いんですよ!ていうか電池切れそう』
「は?馬鹿じゃねぇの」
『だって…あ、切れた』
遂に切れてしまった。
『どうしよう。場所もわかんないのに…』
途方にくれるも、その場を動くわけにはいかない。
「おい!」
声がして、振り向くと男が歩いて来ていた。
『あ…』
写メと一緒の人だ。
「なんで電池切れてんだよ」
『来る時曲とか聴いてたら…』
「こういう時使えないんじゃ携帯の意味無いからちゃんと充電しとけよ?行くぞ」
男は私の頭をポンッと叩き、歩き出した。
『はーい…』