アナタの過ち



『え!?こんな狭い道通るの?』

しばらく歩くと畑があった。

そこの間にある細い一本道を通ると言うのだ。

「うん、いつもそうだし」

『…わかった』

ヒールを履いている私は、落ちないように慎重に進んだ。

「もうすぐだから。ほら、あそこの家」

智也が目を向けた先を見ると、綺麗な綺麗な一軒家が建っていた。

私には縁のないような場所。



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