アナタの過ち
今の始まり
「悠奈、ちょっと来なさい」
小学3年生。
いつも通り机に向かって宿題をしていた私の頭上から言葉が落ちる。
普段、私の勉強中は全く声かけないのにこの日は珍しく…そして少し怒り気味の口調でお母さんは部屋に入ってきた。
よくわからないまま、私は動かしていた手を止め部屋を出る。
リビングに行くと、物置化した汚い食卓の上には見覚えのある物がぽつんと置いてあった。
近くには、椅子に座り私へのお説教体制万全の母。
怖い?
違う、なんでバレた?
私は顔色も変えず、隣の椅子に腰かけた。