アナタの過ち



休み時間は女の子特有のグループ行動。

「あ、可愛い!」

「どれー?あ、本当だ!」

机の上に広げられていた物は、可愛いキャラクターのメモ帳やカラーペン。

「買ったのー?」

「昨日買ってもらったんだ!」

そう話しながら笑顔を見せる。

「いいなぁー」

それを羨ましそうに聞く他の2人。
その中にいる私も、頷きながら手元にあった可愛いメモ帳をパラパラとめくった。

「ねぇ、今度買い物行こうよー」

「いいね!いつ?」

「え、服ないよ私!」

「なんでもいいよー」

「やだよ!買ってもらおうかなぁ」



そんな会話を聞く毎日。

まだ子供だった私は、周りとの不平等差に耐えられなかった。

頬杖ついて、軽くクールに聞き流すなんてできない。

そんなの無理。

欲しい物を買ってもらえる友達が、羨ましくて妬ましくて。

そんな自分にも軽蔑した。

私のストレスは知らぬ間に溜まっていく。

そして、また手を出した。
それが当たり前かの様に。

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