アナタの過ち


暑い暑い夏休み。

昼間鳴いていた蝉の鳴き声も今はほとんど聞こえない。

私は駅に向かって歩いていた。

1人で街中へ出かけ、今は19時過ぎ。
私のトートバックはパンパンに膨れ上がっている。


携帯も、自宅からの着信でパンクしそう。

『はぁ…』

思わずため息がこぼれる。

家へ帰ろう。



そんな時。

「すみません、ちょっといいですか?」




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