アナタの過ち


『どういう事?』

「だから、ご飯付き合ってくれるならそのお礼としてもお金渡すよ」

”お金”
私の気持ちは揺らいだ。
金に釣られるバカなガキとしか見えなかっただろう。

でもどう思われてもいい。

お金が欲しかった。

『じゃあ、今頂戴』

賭けだった。
本当にくれるのか。
私は手を差し出した。

「ははっ、せっかちだなぁ」

そう言いながら、財布の中からお札を取り出し私の掌に置く。




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