アナタの過ち


「やっぱり!いやぁ、若いっていいね。僕はもう37になるよ」

若干薄くなりつつある頭に手をかけて話す木村さんの言葉に、私は驚いた。

もっと上かと思った。
それに、お父さんと同い年か。

『そんな、37歳なんてまだまだ大丈夫ですよ』


社交辞令を交えた言葉を適当に交わしつつ料理を待っていると、視界の端に店員さんが見えた。


「お待たせ致しました」



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