アナタの過ち
それから私は、声をかけられる度見定めるようになった。
ありがたい事に、私は年上ウケする外見らしい。
推定35歳以上の男性にだけ取り繕うようになった。
上手くいくか、最初は不安だったけどなんの問題もなかった。
大きな金額を請求するわけじゃないから、彼らも抵抗無かったんだろう。
ただ服を買ってもらったり、ご飯奢ってもらったり。
お金も貰うけど、1ヶ月のお小遣い程度。
それを何人も何人もこなす事で、私にはかなりの金額が入る。
もちろん、それなりに危ない目にもあった。
車から飛び出して、ケガをした事もあった。
でも懲りない。やめられない。
エッチしないのにこんなに貢いでもらえるなんて本当、運がいい。
危なかったら逃げればいい。
バカなのは分かってた。
でも。
自分の財布に貯まるお札が嬉しくて。
そして、お金を出してでも私に会ってくれる人がいる事が、嬉しくて。
そして、たったそれだけの為に人の気持ちを利用した。
だから、私は罰が当たったんだ。