アナタの過ち



男がお会計を済ませてる間、私はさっさと帰りの準備を始めた。

『行くよ』

「はぃ」

車に乗り込んで、家の近くのコンビニで止まってもらった。

『煙草』

「はい!」

男がコンビニから戻ってきて、私はいじっていた携帯を閉じる。

「どうぞ…」

手には煙草。
それと2千円があった。

『ありがと。もうここでいいから。じゃあね』

「はい」

お金を財布に入れながら家まで歩いた。

もうそろそろ潮時かな。

学校も行かなくなった私はバイトばかりしていて結構なお給料を貰っていた。

それにこのままズルズルと続けて変な感情を持たれても迷惑だ。



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