アイボリー~少しだけあなたにふれてもいいですか?
薫は潤んだ瞳で私の方を向いた。
「ううん、何でもないよ。なんだか仲間っていいなぁって思っただけ。」
「仲間・・・ってサークルの男友達と久しぶりに会って?」
「うん。最近行ってなかったけど、結構楽しいサークルだったの。」
そして、ゆっくりとトレーを持って歩き出した。
美鈴も慌てて、薫の後に続く。
思い切って薫の後ろ姿に聞いてみた。
「ね、拓海くんてさ、薫って呼び捨てにしてたけど、結構知ってるの?」
薫の後姿が一瞬留まった。
そして、薫は笑顔で美鈴の方に振り返った。
「そんな知らないよ。皆がそう呼ぶから一緒になって呼んだんじゃない?」
「そっか。」
薫の長い髪がキラキラと揺れている。
きれい。
非の打ち所のない容姿と、穏やかで優しい性格。
男女隔てなく愛されてる薫。
美鈴の自慢の親友。
だけど、時々隣にいて自分が惨めになることもあった。
こんなことくだらない嫉妬だって自分に言い聞かせるけど、さっきみたいに逃げ出したくなるくらいどうしようもなくなることもある。
薫の置いたトレーの横に、自分のトレーをそっと置いた。
「ううん、何でもないよ。なんだか仲間っていいなぁって思っただけ。」
「仲間・・・ってサークルの男友達と久しぶりに会って?」
「うん。最近行ってなかったけど、結構楽しいサークルだったの。」
そして、ゆっくりとトレーを持って歩き出した。
美鈴も慌てて、薫の後に続く。
思い切って薫の後ろ姿に聞いてみた。
「ね、拓海くんてさ、薫って呼び捨てにしてたけど、結構知ってるの?」
薫の後姿が一瞬留まった。
そして、薫は笑顔で美鈴の方に振り返った。
「そんな知らないよ。皆がそう呼ぶから一緒になって呼んだんじゃない?」
「そっか。」
薫の長い髪がキラキラと揺れている。
きれい。
非の打ち所のない容姿と、穏やかで優しい性格。
男女隔てなく愛されてる薫。
美鈴の自慢の親友。
だけど、時々隣にいて自分が惨めになることもあった。
こんなことくだらない嫉妬だって自分に言い聞かせるけど、さっきみたいに逃げ出したくなるくらいどうしようもなくなることもある。
薫の置いたトレーの横に、自分のトレーをそっと置いた。