アイボリー~少しだけあなたにふれてもいいですか?
5章 店長代理
美鈴はアパートに戻り、一息つくためにコーヒーを入れた。
一人がけのソファーに腰を下ろして携帯を見ると、ラインが数件入っていた。
その中に薫からのものもあった。
『水曜日の合コン、いけそう?お相手はお医者さまの卵だよ!玉の輿めざせ~』
あ、そういえば水曜の合コンに誘われてたんだった。
気が進まなかったけれど、薫のお願いだから引き受けたんだっけ。
返信を打つ。
『ごめん。行くつもりだったんだけど、クローバ書店の店長が緊急入院しちゃってお店を空けれない状態なの。本当にごめんね!また今度埋め合わせするよ。』
『そうなの-!残念だわ。せっかく美鈴にも素敵なパートナー現る!って思ってたのに。店長は大丈夫なの?』
『急性盲腸だって。1週間ほど入院すれば治るみたい。』
『その間、美鈴一人でお店守るわけ?大丈夫?手伝いにいこっか?』
『それがさー、話せば長くなるんだけど、例の沢村拓海が一緒に手伝ってくれることになって』
打ち終わったと同時くらいに携帯が鳴った。
「もしもし。」
「美鈴?ちょっと、どうして拓海、沢村拓海がお店手伝うの?」
薫からだった。
相変わらずおっとりとした声だったけれど、明らかに気がせいてる口調だ。
おそらく薫も驚いているのだろうと思った。
「店長がお店で倒れた時、丁度沢村拓海が来てたらしいの。それで、救急車の手配から病院への付き添いをした時に、私一人じゃ心許ないから、一緒にお店手伝ってくれって頼まれたって言ってた。」
「ふぅん、そうなんだ。」
「やっかいだわ。苦手な人間と一緒に仕事するのわ。」
一人がけのソファーに腰を下ろして携帯を見ると、ラインが数件入っていた。
その中に薫からのものもあった。
『水曜日の合コン、いけそう?お相手はお医者さまの卵だよ!玉の輿めざせ~』
あ、そういえば水曜の合コンに誘われてたんだった。
気が進まなかったけれど、薫のお願いだから引き受けたんだっけ。
返信を打つ。
『ごめん。行くつもりだったんだけど、クローバ書店の店長が緊急入院しちゃってお店を空けれない状態なの。本当にごめんね!また今度埋め合わせするよ。』
『そうなの-!残念だわ。せっかく美鈴にも素敵なパートナー現る!って思ってたのに。店長は大丈夫なの?』
『急性盲腸だって。1週間ほど入院すれば治るみたい。』
『その間、美鈴一人でお店守るわけ?大丈夫?手伝いにいこっか?』
『それがさー、話せば長くなるんだけど、例の沢村拓海が一緒に手伝ってくれることになって』
打ち終わったと同時くらいに携帯が鳴った。
「もしもし。」
「美鈴?ちょっと、どうして拓海、沢村拓海がお店手伝うの?」
薫からだった。
相変わらずおっとりとした声だったけれど、明らかに気がせいてる口調だ。
おそらく薫も驚いているのだろうと思った。
「店長がお店で倒れた時、丁度沢村拓海が来てたらしいの。それで、救急車の手配から病院への付き添いをした時に、私一人じゃ心許ないから、一緒にお店手伝ってくれって頼まれたって言ってた。」
「ふぅん、そうなんだ。」
「やっかいだわ。苦手な人間と一緒に仕事するのわ。」