自殺少女と花見の少年
もうこらえきれなくなったのだろう、桜子の瞳からは大粒の涙が流れ出していた。

微かに体が震えている。


こんな桜子は初めてだ。



「わからないよ。

警察が突き止められるかもわからないでしょ?


それより、このまま隠し通すつもりなの?」



「だって、怖くて自首なんて出来ない。

しなきゃいけないのはわかってるけど・・・」



「じゃあ、僕も行くから。
僕も一緒にやったってことにしよう。


そうしたら少しは怖くないでしょ?」



「なんで!?なんでそんなこと言えるの!?

自分の人生無駄にするかもしれないんだよ?!」



彼女が思い切り机を叩くので、空になったペットボトルがコロコロと机から落ちた。

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