自殺少女と花見の少年
「そんな事が・・・。ごめんね聞いちゃって」



「聞いたくせに謝るとか、ほんとにあんたおかしい」




彼女は初めてあった時より幾らか表情を和らげて



「でも、いい人」



と言った。



「私のつまんない話聞いてくれてありがとう。じゃあ、私死ぬから」



「え、ちょ、止めなよ!」




彼女は再び氷のように冷たい瞳をこちらに向ける。


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