見えない何かと戦う者たちへ
明日香は二人を見て
面白いと思っただけではなっかた。
面白い、
それだけならいいがたぶんもっと何かある。
明日香はどれだけ考えてもわからなかった。
なにかが彼女の脳に
引っかかっているのだ。
原因はソノだ。
今のソノを見ると
なにかもやっとしたものが出てくるのだ。
明日香はソノの幼馴染だ。
といっても本当に幼い頃しか
知らないので幼馴染とは呼べないかもしれない。
幼稚園から小学3年生まで同じところに
通っていたが小学4年生で離れたため彼女の知らない6年があるのは確かだ。
だが
相田そのはこんなやつだったか?
確かに彼女自身幼かったので
あまり記憶には残っていない。
幼いソノの顔もハッキリとは
思い出せない。
小学生の頃から
潔癖症に近いものはあったし無愛想なのも変わらない。
でも何かが明日香の頭を引っかけてくるのだ。
高校生になったからからじゃない。
声変わりをしたからじゃない。
背が伸びたからじゃない。
…じゃあ、なんなんだ?
垣内も顔色がおかしい明日香に気づいて声をかけたが
なんでもないとまた二人の姿をみてほほ笑むだけだった___。