見えない何かと戦う者たちへ
明日香は近くにいた懍と中二病をとっ捕まえた。
2人とも首根っこをつかまれて、
かなり苦しそうだが彼女には関係ない。
早速明日香はあの二人について聞いたが
どうやら懍たちは懍たちだけで盛り上がっていたようで二人のことは全く今いま知ったらしい。
しょうがないので
窒息死寸前の懍たちをそのあたりに放り投げほかの奴を探すことにした。
次に明日香の視界に入り込んできたのは
なにやらクラスメイト共に囲まれている垣内だった。
彼女はその群れに
割り込んだ。
中に入り込んでみたものの、
垣内は忙しそうだしこのままでは自分も垣内と同じはめに陥りそうなので
早めに抜け出した。
もう一度
あの二人を見てみる。
やっぱり
二人して固まっている。
他のクラスのやつに聞こうにも
見渡す限りあの二人の様子を見ていたクラスメイトはいないようだ。
だからと言ってあの世界に入るのは気が引ける。
むしろいやだ。
こうなったら
近くでバレないように盗み見るしかない。
明日香はこっそりと
2人に近づいた。