ネトゲ・私は女王様
白虎を倒す
【システム】白虎が強制的に離婚を要求したため、500Gをゲットしました。

桐谷晴夏はポカーンとした顔でパソコンの画面を見て、マウスでチャット欄を上下に動かして、バグではないかと何度か確認をした。

え?振られたってこと?!

晴夏は一旦自分を落ち着かせてから、メールボックスを開いた……何百通のメールが入っていた。あまり見る気がなく、またメールボックスを閉じようとした時、世界チャットが流れてくるのを目にする。

【世界】くるるん:白虎とゆきでも離婚するとか……もうこの世に愛なんて存在したないわ…

晴夏は少しイライラして、白虎に秘密チャットしようとした時に、白虎から秘密チャットが来ていた。

白虎:ゆき、ひさしぶり

ゆき:どういうこと?

白虎:ごめん、夫婦クエストができなくなった、他の子と結婚することにしたんだ。最近ゆきあまりinしなかったから、強制離婚した

ゆき:……そう、んで、誰と結婚するの?

白虎:セイレン

セイレン?その子は結構有名らしい、去年くらいにゲームをスタートして、装備とレベルはまあまあ。でも強豪メンバーには入らない、しかしそんなに強くないのに、なぜ有名かと言うと、実はゲームのSNSの方で、彼女は自分の写真を載せていた。横顔で目がつぶっていて、SNS上では100年に一人しかでない美女だと呼ばれている。SNS上で美女ランキングでも去年からずっと一位だった。

晴夏は無気力に笑った。白虎のような大人の男性でも……

その時、白虎からまたチャットが入ってきた。

白虎:ゆき、お願いがあるんだけど、セイレンはまだ学生だから、あまりいじめないでくれ。

……はっ?!私が振られて、勝手に私を悪女扱いするのってどういうことよ?!理不尽すぎるでしょっ!!
その時晴夏は、女の子らしい女の子になるのはどんなに大事なことかがわかった。
世の中そんなにあまくないな……

ずっとゲームをし続けていたゲーマーとして、「グランドプァンタシア」(ゲーム名)が試しプレイするときから、晴夏は絶対人気が出るオンラインゲームだと思っていた。
そして、やはり正式になってからはたくさんのユーザーが登録するようになって、オンラインゲームの一位をずっと獲得している。
ゲームができたときは、ほとんどのユーザーが同じようなレベルだったが、一ヶ月も経つと差が開いていく。強豪メンバーになりたければ、操作面だけではなく、時間とお金(課金をする)をかけるのも大切なことである。またその他に一緒にパーティーを組んだり、一緒に冒険できる友達も欠かせないことである。晴夏は一年以上の時間を使って、ゲームのプロになることができた。そして、ある日、同じくゲームのプロの白虎から秘密がゆきに届いた「ゆきさん、結婚しましょう!一緒に夫婦クエストやりませんか?」

結婚!!なんて聞くとドキッとするけど、ゲームの中の結婚はなんてこともない。このゲームで毎日たくさんの人が結婚したり、離婚したりしている。ゲームショタ(ゲームの初心者♂のこと)は、世界チャットで「高レベの方でフリーの女性の方結婚してくださ~い」なんて叫んでいるユーザーもたくさんいる。
ゲームでお互いクエストのために結婚するとか、恥ずかしいことでもないし、拒否する理由なんてある?
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

キミのためのライブ

総文字数/2,025

恋愛(学園)7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop