魔法×秘密



どうしよう…と悩んでいると
中から髪の長い綺麗な女の人がひょこっと顔を出した。



「やぁ初めまして、こんばんは。
それからお誕生日おめでとう!!
君は愛莉さんであってるかい?」



『は、はい!!』


いきなり話しかけられたからびっくりして噛んでしまった。
女の人はそんな私を見て
「ははっ面白いね〜」と笑う。





「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。
私の名前は理子(リコ)。魔法術を担当している教師だ。」



先生だったんだ!

確かに生徒にしては大人びすぎていてグラマーだと思ったよ。






「よし、本人確認が取れたところだし、早く乗った乗った!!」

突然理子先生は私の腕をグイッと引っ張ってきた。




『え、ちょっと!!』



待って待って、まだ準備が!!!


けれど大人の力に勝てるわけがなく

結果、私はそのままほぼ強制的にバスに乗せられる形となってしまった。




背後でドアが閉まる音がした。
< 15 / 62 >

この作品をシェア

pagetop