魔法×秘密
どうしよう…と悩んでいると
中から髪の長い綺麗な女の人がひょこっと顔を出した。
「やぁ初めまして、こんばんは。
それからお誕生日おめでとう!!
君は愛莉さんであってるかい?」
『は、はい!!』
いきなり話しかけられたからびっくりして噛んでしまった。
女の人はそんな私を見て
「ははっ面白いね〜」と笑う。
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。
私の名前は理子(リコ)。魔法術を担当している教師だ。」
先生だったんだ!
確かに生徒にしては大人びすぎていてグラマーだと思ったよ。
「よし、本人確認が取れたところだし、早く乗った乗った!!」
突然理子先生は私の腕をグイッと引っ張ってきた。
『え、ちょっと!!』
待って待って、まだ準備が!!!
けれど大人の力に勝てるわけがなく
結果、私はそのままほぼ強制的にバスに乗せられる形となってしまった。
背後でドアが閉まる音がした。