魔法×秘密



男の子の手を借りて立ち上がりスカートについたほこりを払う。


目の前の男の子はまだ申し訳なさそうな顔をしてオロオロしていたので
私はため息を吐いて言った。




『もう気にしなくていいよ。
私もちゃんと前見てなかったから。ごめんね。』


床に散らばったノートをかき集めて
『はい!』
っと渡す。


ノートの表紙には魔法数学と書かれていた。

魔法数学かぁ

初めて聞いた、どんな授業なんだろ





「…すいません、ありがとうございます。」


『…っ!あ、うん!
じゃあまたね!!』

っと立ち去ろうとしたら




「待って下さい!!」

と腕を掴まれた。


何、まだ何かあるの?!

< 29 / 62 >

この作品をシェア

pagetop