魔法×秘密
気づかれてないと思ったのに
バレないようにしていたつもりだったのに
「あの…少し手を見せて頂いても良いですか?」
『え?』
「手のひら怪我してますよね?」
『いやいや、大したことないよ。
全然大丈夫だから!』
尻もちをついた時勢いで手もついてちょっと擦りむいただけ
でもさっきノート手渡す時に痛いかも…と思ったぐらいなのに…まさかあの一瞬で気づかれるとは…!!
「ダメですよ、傷跡でも残ったりしたらどうするんですか。
俺、絆創膏持ってるんでちょっと待っててくださいね。」
男の子はノートをその場に置くとブレザーのポケットを探る。
絆創膏常に持ち歩いてるって…女子力高すぎるよ、君!!