魔法×秘密
個性的…なんてものじゃない
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理事長室で一通りの挨拶を終えた私は理子先生と廊下を歩いていた。
何故理子先生かというと理子先生はこれから私が入るクラスの担任の先生だったからだ。
「君のクラスはA組だよ。っと言ってもクラスは3クラスしかないんだけどね。」
『そうなんですか…』
「転校生なんてこの学校じゃ珍しいものじゃない。
大丈夫、みんな良い奴だから愛莉もすぐに慣れるさ。」
歩きながら理子先生は愉快に笑ってクシャクシャっと私の頭を撫でた。
『やめてくださいよ…!』
「なんだなんだ、恥ずかしがってるのか?それともルリと一緒でツンデレタイプ…まぁこの話はここまでにしておこうか。
着いたよ、愛莉。ここが今日から君のクラスだ。」