魔法×秘密



理子先生がガラッとドアを開けると騒がしかった教室が途端に静かになった。

ほんとに私の学校とはほぼ変わらない普通の教室なんだけどやっぱりどこかボロさを感じさせる
そしてちょっと暗い



「はい、みんな座った座ったー!!
すでに知ってるやつもいると思うが今日は新しい仲間を紹介する。」

ヤバい…また緊張してきた。

でも彩月もいるはずだし…大丈夫だよね




「入って来い、愛莉。」


ゆっくりと踏み出すこと5歩

教室は古そうな机と黒板くらいしかない以外とシンプルな教室だった。


あぁ、無理無理無理っ!

みんなの目線が怖いよ



『今日からこのクラスに入ることになりました愛莉といいます。
よろしくお願いします。』


一度頭を下げて再び顔を上げると後ろの方でニコニコと彩月が手を振ってくれていたので私も小さく手を振った



それ以外の人の反応は様々で……

興味津々に見ている人

何やら隣の人とひそひそ話をしている人

興味無さげに本を読んだり、眠っている人



「「………」」



はは、やっぱり転校生ってこんな感じだよね、帰りたい今すぐ帰りたい








「みんな愛莉は魔法についての知識は正直まだこれっぽっちもない。だから色々と教えてやってくれよ。」


理子先生、フォローなんですかそれは…


理子先生と彩月がこの場にいなかったら私1日で不登校になってたかもしれない


< 33 / 62 >

この作品をシェア

pagetop