魔法×秘密
「愛莉!こっちこっち!やった!席隣だね!!」
『良かったー!!すごい緊張したよ〜』
鞄を置いて机に突っ伏すと上から
「さすが彩月もう友達になったんだね。」
と声がした。
その顔を見て『…あっ!』っと声を上げる
癖のある栗色の髪に優しそうな目、色白で男の子にしては少し華奢な体つきのその子は
『…廊下の人』
廊下でぶつかった男の子だった。
「会うのは2回目だね。さっきはごめんね。大丈夫だった?」
『うん、絆創膏ありがとうね。そっちこそ大丈夫だった?』
「お陰様で。」
私たちの会話を聞いていた彩月と星夜くんが
「何?何?」
っと割り込んでくる
「2人いつ知り合いになったの?」
「まさかのライバル出現?!」
廊下での出来事を話すと彩月と星夜くんは納得した様子
正確には彩月は。だけど。
星夜くんは1人で腕を組みながらふてくされていた。
「初めての出会いがぶつかりはポイント高くない?ズルい!」
「もうだからあたし手伝おうか?って言ったのに!」
「ごめん、でもあれは俺の仕事だから。彩月に迷惑かけるのは悪いと思って…」
怒る彩月と困った顔をする男の子を交互に見ていると「ん?」っと思った。
栗色の髪、笑ったときの顔
そっか最初にこの男の子にあった時感じた違和感はこれだったんだ
『2人って…』