魔法×秘密

可愛いは危険



1時間目は”魔法化学”



「君が転校生か。魔法化学の担当並びにCクラスの担任をしている黒瀬(クロセ)だ。よろしく。」


肩くらいまである黒髪を後ろでひとつに束ね、眼鏡を掛けている男の先生。


汚れた白衣に電気で反射し光る眼鏡はちょっと怖い

漫画とかによくいる怪しげな科学者みたいだ。






「今日は教科書19ページ”目覚めの薬を各班で作ってもらう。」



「目覚めの薬?俺最近朝目覚め悪いんだよねー!ナイス!先生!」


後ろの席で星夜くんがなにやら言っていたが先生は完璧無視。


可哀想な星夜くん


「作り方は書いてある通り。材料は向こうから各自選べ。制限時間は30分、始め。」




えぇぇ、目覚めの薬?材料?!

私が頭の中であれこれ考えている間にみんなはもう立ち上がって材料が置いてある机に向かい始めていた。


『あ、の、私は何をしたら…』



誰か馬鹿な私にも分かる説明をして下さいーーー!!

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