魔法×秘密

ふわりと香るすごく落ち着いた匂い

目を開けると男の子の顔がすごく近くにあって…!!
彼は顔の上に乗っていた猫を退けると無言で私を見た


『ひっ…ご、ご、ごめんなさい!!!大丈夫ですか?!?』

「………。」

急いで飛び退くと
「大丈夫なわけないでしょ、彼方が怪我でもしてたらどうするつもりだったのよ!!」

隣にいた瑠璃さんに睨みつけられる


『すいません…』


そんな私を無視して
「大丈夫?彼方?」

瑠璃さんは彼方くんの腕を掴むと起き上がらせた。

完全に瑠璃さんに嫌われたな、私


ふと周りをみるとクラスの子達が皆"やっぱりな"って顔をしてでこっち見ていた
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