魔法×秘密
「「ハッピーバースデートゥーユー♪」」
本日2回目のバースデーソング
そして2回目のケーキ
これは太るなぁ…と思いつつ
ホールケーキの火を消した。
「「おめでとう愛莉!!」」
お母さんの御飯はどれもすごく美味しかった。
お父さんとはあんまり時間が合うことがなくて最近話せてなかったけど久しぶりにたくさん話した。
友達に祝ってもらうのも嬉しいけどやっぱり家族が1番温かくて幸せだなぁ
私がフルーツケーキを味わいながら食べていると
先に食べ終わったお母さんがフォークを置いて突然黙り込んだ。
お父さんもお母さんを見て何かを察したかのように静かになる。
…何?
その異様な空気が怖くなって私は尋ねた。
『どうしたの…?』
2人はお互い顔を見合せ困った顔をする。
良い話ではなさそうだ
しばらくしてお母さんは意を決したように私の目をしっかり見ていった。
「あのね、愛莉に言わないといけないことがあるの。」