ハナノナミダ
それから、少しではあるけど世間話をしたりしながら親しくなった気がした。
だが、私はあることを話そうか迷っていた。
「………」
「華ちゃん?どうしたの?」
「えっ!あ、い、いや…」
迷っていたこと。
それは、私が『未来から来た』と言うことだ。
言ってしまって良いのだろうか。
信用できないという訳じゃない。ただ、この奇妙な話を言って変なことにならないだろうか。
タイムスリップしたなんて信じてくれるのだろうか。
不安が押し寄せられてくる。少量ではあるが冷や汗が出てきているような感じがした。
「華ちゃん?顔色が悪いよ?…大丈夫?」
秋夜ちゃんの優しさに、私は決意した。
「…あのね、実は私、
未来から来たの」