ハナノナミダ







さっき花霧姉さんから教えてもらったこと。


『感じてるような演技をしろ』





「…っ…ぁ…」


部屋中に気持ち悪い音が鳴り響く。





そうするしかない。きっと目を瞑っていれば終わる。そう思っていた。



だが、目を瞑っていられない程最悪なことが起こってしまった。






「…!?」


なんで…!?
どうしてここに…!?



なんと、部屋にぞろぞろと数人の男達が入ってきたのだ。

何故入ってこれたのか。




「ど、どうやって…!」



「内緒で誤魔化して入ってきたのさ」




ギャハハハと、とんでもなく下品な笑い声が私の耳に届く。


もしかして……






「借金野郎の娘さんよぉ、今夜は楽しもうぜ?」








あのときの…奴等!






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