ハナノナミダ






大勢の男達が私の周りを囲み、圧迫感に吐きそうになる。



こいつらは…私に何をするつもり…





「おいおい睨むなって、吉原でやることはひとつなんだからよぉ」



「…!」


まさか…レイプ!?




「い、嫌だ!!離して!!」



「おっとー逃がさねえよー」






逃げたいのに逃げれない
暴れることさえ出来やしない。





「…ひっ、…あぁぁぁ!」








私は



どうしてこんな事になってしまったのか。




今まで楽しい事なんてろくに無かったし、私の人生はいつも不幸だ。





知らない少女にタイムスリップされ、借金だかなんだか知らないのに吉原へ売り飛ばされ、あげくの果てにはレイプされ。







…散々だ。私の人生。










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