Another moonlight
アキラのことは誰よりも信頼していたし、自分にとって一番の理解者だと思っていた。
いつもアキラがいて当たり前だったのに、もう今までのように笑い合うことはできないのかと思うと、胸にぽっかりと穴が空いてしまったような虚無感に苛まれた。
(これからずっとこんな感じ…?)
ぼんやり考えていると、電話が鳴った。
ユキはビクリと肩を震わせて、おそるおそる受話器に手を伸ばす。
「はい…Snow crystalです。」
「“今日もかわいいよ。そのニットのワンピース似合ってる。でも元気がないね。僕が慰めてあげようか?”」
またいつもの電話だ。
電話の向こうの見知らぬ相手は、日に日に馴れ馴れしくなっていく。
正体のわからない相手に、どこからか今日の服装や表情を見られているのは確かだ。
(ホントに気味悪い…。一体どこから見てるんだろう…?)
ユキはため息をついて、受話器を置いた。
毎日のサロンへの電話も、自宅ポストへの写真や手紙も、相変わらず続いている。
困った時や不安な時に手を差し伸べてくれたアキラに頼ることはもうできない。
“バカ!!なんかあったらすぐに言えって言っただろう!!”
不意にアキラの言葉がユキの脳裏をかすめた。
(友達やめるってあんなハッキリ言われたら…もう何も言えないよ…。)
いつもアキラがいて当たり前だったのに、もう今までのように笑い合うことはできないのかと思うと、胸にぽっかりと穴が空いてしまったような虚無感に苛まれた。
(これからずっとこんな感じ…?)
ぼんやり考えていると、電話が鳴った。
ユキはビクリと肩を震わせて、おそるおそる受話器に手を伸ばす。
「はい…Snow crystalです。」
「“今日もかわいいよ。そのニットのワンピース似合ってる。でも元気がないね。僕が慰めてあげようか?”」
またいつもの電話だ。
電話の向こうの見知らぬ相手は、日に日に馴れ馴れしくなっていく。
正体のわからない相手に、どこからか今日の服装や表情を見られているのは確かだ。
(ホントに気味悪い…。一体どこから見てるんだろう…?)
ユキはため息をついて、受話器を置いた。
毎日のサロンへの電話も、自宅ポストへの写真や手紙も、相変わらず続いている。
困った時や不安な時に手を差し伸べてくれたアキラに頼ることはもうできない。
“バカ!!なんかあったらすぐに言えって言っただろう!!”
不意にアキラの言葉がユキの脳裏をかすめた。
(友達やめるってあんなハッキリ言われたら…もう何も言えないよ…。)