Another moonlight
夕方、ユキのポケットの中でスマホが着信を知らせた。
ちょうど客を送り出して手の空いたユキは、もしかしてアキラかも知れないと慌ててスマホの画面を見た。
(アキ?…じゃない…トモ?)
トモキから電話なんて珍しいと思いながら電話に出る。
「もしもし?」
「あっ、ユキ?今、ちょっといいか?」
「ああ…うん。トモが電話かけてくるなんて珍しいね。どうかした?」
「いや…アユちゃんがユキに会いたいって。予約してないから空いてたらでいいんだけど、ネイルもして欲しいんだってさ。」
ユキはパソコンを操作して予約枠の空きを確認をする。
「あ、7時なら空いてるわ。来る?」
「アユちゃん6時半頃には帰ってくるって言ってたし、7時ならなんとか行けそう。その後、一緒に飯でもどうだ?」
「うん、いいよ。じゃあ待ってるね。」
電話を切って、ユキはひとつため息をついた。
(トモは幸せそうだなぁ…。確か来年の春にアユと結婚するって言ってたっけ…。)
そう言えば、タカヒコにそろそろ結婚のことを考えていかないかと言われてから、まだ返事をしていない。
結婚したら大きめの店舗付きの一軒家を買って、そこでタカヒコの雑貨屋とユキのネイルサロンを一緒にやらないかと持ち掛けられた。
“そうすれば仕事中もすぐそばにいられるだろ?今はあんまり一緒にいられないから、ずっと考えてたんだ”
ちょうど客を送り出して手の空いたユキは、もしかしてアキラかも知れないと慌ててスマホの画面を見た。
(アキ?…じゃない…トモ?)
トモキから電話なんて珍しいと思いながら電話に出る。
「もしもし?」
「あっ、ユキ?今、ちょっといいか?」
「ああ…うん。トモが電話かけてくるなんて珍しいね。どうかした?」
「いや…アユちゃんがユキに会いたいって。予約してないから空いてたらでいいんだけど、ネイルもして欲しいんだってさ。」
ユキはパソコンを操作して予約枠の空きを確認をする。
「あ、7時なら空いてるわ。来る?」
「アユちゃん6時半頃には帰ってくるって言ってたし、7時ならなんとか行けそう。その後、一緒に飯でもどうだ?」
「うん、いいよ。じゃあ待ってるね。」
電話を切って、ユキはひとつため息をついた。
(トモは幸せそうだなぁ…。確か来年の春にアユと結婚するって言ってたっけ…。)
そう言えば、タカヒコにそろそろ結婚のことを考えていかないかと言われてから、まだ返事をしていない。
結婚したら大きめの店舗付きの一軒家を買って、そこでタカヒコの雑貨屋とユキのネイルサロンを一緒にやらないかと持ち掛けられた。
“そうすれば仕事中もすぐそばにいられるだろ?今はあんまり一緒にいられないから、ずっと考えてたんだ”