Another moonlight
「ユキちゃんは?」
「え?」
「宮原くんはいずれハルちゃんと結婚するんでしょ?ユキちゃんにも結婚考えてる彼氏がいるらしいってトモくんから聞いたよ。」
そう言われるとなんだか複雑な気分だ。
胸の奥がチクチクと痛む。
ユキは手を止めてため息をついた。
「いまだに初恋引きずって、大事な友達なくして…。彼氏のことだって好きかどうかもよくわからないのに、結婚考えてるなんて言えるのかな…。」
ユキがしんみりとした口調でそう答えると、アユミは少し首をかしげた。
「ユキちゃん、今も宮原くんが好きなの?」
「うん…好きなんだと思う。ずっと言えなかったけど…。」
ユキは別のネイルカラーをアユミの爪に塗りながら、どうしてリュウトに好きだと言えなかったのかを話した。
そして、ずっと友達だと思っていたアキラのこと。
思いがけずアキラにずっと好きだったと言われ、もう友達をやめると言われてショックを受けたこと。
アユミは時折うなずきながら、ユキの話に耳を傾けた。
「好きだってずっと言い続けたハルをリュウが選んだんなら、もっと前から好きだった私がハルより先に好きだって言ってれば、リュウは私を好きになってくれたのかなとか…。今更後悔なんかしてバカみたいなんだけど…。」
「それは違うと思う。」
「え…。」
「え?」
「宮原くんはいずれハルちゃんと結婚するんでしょ?ユキちゃんにも結婚考えてる彼氏がいるらしいってトモくんから聞いたよ。」
そう言われるとなんだか複雑な気分だ。
胸の奥がチクチクと痛む。
ユキは手を止めてため息をついた。
「いまだに初恋引きずって、大事な友達なくして…。彼氏のことだって好きかどうかもよくわからないのに、結婚考えてるなんて言えるのかな…。」
ユキがしんみりとした口調でそう答えると、アユミは少し首をかしげた。
「ユキちゃん、今も宮原くんが好きなの?」
「うん…好きなんだと思う。ずっと言えなかったけど…。」
ユキは別のネイルカラーをアユミの爪に塗りながら、どうしてリュウトに好きだと言えなかったのかを話した。
そして、ずっと友達だと思っていたアキラのこと。
思いがけずアキラにずっと好きだったと言われ、もう友達をやめると言われてショックを受けたこと。
アユミは時折うなずきながら、ユキの話に耳を傾けた。
「好きだってずっと言い続けたハルをリュウが選んだんなら、もっと前から好きだった私がハルより先に好きだって言ってれば、リュウは私を好きになってくれたのかなとか…。今更後悔なんかしてバカみたいなんだけど…。」
「それは違うと思う。」
「え…。」