Another moonlight
「みんな不器用なんだよな。しなくていい遠回りばっかしてさ。」
「オレは遠回りし過ぎたみたいだ。おんなじフラれるなら、昔に言っとけば良かったなってさ。そうすればとっととあきらめて次にいけただろ?」
アキラがため息混じりに呟くと、トモキはタバコに口をつけながら首をかしげた。
「そうかな…。オレはアユちゃんと別れたこと、ずっと後悔してた。」
「なんで?」
「別れたくないって言ってもアユちゃんの決意は変わらなかったからさ。せめて最後くらいはカッコいい彼氏でいようって…いつも通りに送り届けて、サヨナラも言わずに別れたんだよ。でもな…ずっと忘れられなくて、あの時カッコつけてアユちゃんの手を離すんじゃなかったって、死ぬほど後悔した。」
トモキの話を聞きながら、アキラは考える。
もしユキが好きだと気付いた時に、迷わず告白してフラれていたら、同じくらい別の誰かを好きになれただろうか?
それともハルのようにあきらめず何度も好きだと言い続ければ、ユキは自分を好きになっていただろうか?
その選択肢を選ばなかったのだから、答はわからない。
そして今、自分はどうするべかなのか?
きれいさっぱりユキをあきらめてしまえば、この先自分は幸せになれるのか?
それともやっぱり好きだと言い続ければ、ユキはリュウトや彼氏よりも自分を選んでくれるだろうか?
「オレは遠回りし過ぎたみたいだ。おんなじフラれるなら、昔に言っとけば良かったなってさ。そうすればとっととあきらめて次にいけただろ?」
アキラがため息混じりに呟くと、トモキはタバコに口をつけながら首をかしげた。
「そうかな…。オレはアユちゃんと別れたこと、ずっと後悔してた。」
「なんで?」
「別れたくないって言ってもアユちゃんの決意は変わらなかったからさ。せめて最後くらいはカッコいい彼氏でいようって…いつも通りに送り届けて、サヨナラも言わずに別れたんだよ。でもな…ずっと忘れられなくて、あの時カッコつけてアユちゃんの手を離すんじゃなかったって、死ぬほど後悔した。」
トモキの話を聞きながら、アキラは考える。
もしユキが好きだと気付いた時に、迷わず告白してフラれていたら、同じくらい別の誰かを好きになれただろうか?
それともハルのようにあきらめず何度も好きだと言い続ければ、ユキは自分を好きになっていただろうか?
その選択肢を選ばなかったのだから、答はわからない。
そして今、自分はどうするべかなのか?
きれいさっぱりユキをあきらめてしまえば、この先自分は幸せになれるのか?
それともやっぱり好きだと言い続ければ、ユキはリュウトや彼氏よりも自分を選んでくれるだろうか?