激恋&純恋~二つのからだ~
そんな過去があってこそ、今がある。
つい最近、果林の気になってる人が、男子バレー部で試合を見に行きたいからついて来てって言われたんだったなぁ。いつだっけ。
あ、LINEだ。
(ね、準備終わった?)
(なんのこと?)
(もー、バレーの試合今日だってば!)
あ!?うそ!今、ジャージ!
急いで準備して、階段を駆け下りて、家を出ると。
家の前に果林がいた。
「おっそい!なにしてたの!?」
「いや、忘れて…た。」
「はー…。もういいから、行くよ。」
「うん!」
バレーには興味ないけど、果林の気になる人には会ってみたいな。でも、確か日向もバレー部だったよね。会うかな?会ったら声かけてみよう。
そんなことを思いながら、果林としゃべりながら着いたのは、町中のでかい体育館だった。
「ここ?」
「うん、すごいよね!準決勝だからさ。」
「準決勝かぁ…。」
日向、スタメンかな。すごいな、準決勝だ。強いんだ。
体育館に入ると、各校のバレー部が集まっていた。背の高い人ばっかりで怖いな。
「あ!いたよ、うちの高校のバレー部!」
日向、は?
「おーい!優!」
「あ!日向。スタメン?」
「もっちろん。応援?あんがとな。」
「ガンバ、見てるから。」
果林は?あ、あの人かな?気になってる人って。背高いなぁ…。
あ、目が合った。お辞儀すると、ぺこって返ってきた。
「あ、あのね、」
「うん、わかってるよ。」
「隣のクラスの、掛谷 京弥。」
京弥さんか、バレー部って感じだな。
試合が始まるから日向と京弥君を見送った後、体育館に入っていった。

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