激恋&純恋~二つのからだ~
―優&真祐―
「ね、ねぇ。」
「ん?」
「なんか、今日おかしくない?」
「なにが。」
「口数少ないしさ、なんか…怖い…。」
「あ…ごめんな。今日、久しぶりに私服見て…」
「?」
「か、かわいいなって…不安にさせたよな、ごめんな。」
「あ、うぇ!?い、あ、えっと、ありがとう…。」
ってことは、照れてただけなのかな。それとも、まともに見れなかっただけ?
顔赤いね、真祐。かわいいよ、そういうとこ。
そういうとこが好きで付き合ったんだから。いつも通りでいてくれないと…さ。調子狂うの…。
「なー…アニメグッズ売ってるけど…」
「行くー!!!!」
「笑笑、こけんなよ?」
「あ、れって。まさかの声優さんの握手会じゃ…!」
そうだよ!アニメの声優さん握手会だ!聞いてなかったけど、想像以上に嬉しいな。
あたしって、実はちょっとオタク女子です。
あ、あれは!あたしの愛してやまないキャラの!?
「あ、あの!ふぁ、あなたの大ファンです!」
「そうなの?ありがとう。来る人少ないからさ、なんかない?」
「へ?あ、じゃあ、この言葉言ってもらっていいですか!?」
「いいよー。」
いい言葉聞けた。いいことあった。モヤモヤ消えた。
果林もうまくいってるかな。次のペア、京弥くんだ。
なにはなそー…。
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