腕の中
と言っていた小学校の時に同じクラスだった女の子が頭をよぎった。


私が知らないだけ。きっと飲んだら美味しいんだろう。


奥の部屋に居た3人もいつの間にか私のベッドの前にいて、


陸翔と4人で私を見て固まってる。


…あぁ。そうなんだ。これは普通じゃないんだ。


「彩香。なんでもいい。水と牛乳以外を飲んでみろ。きっと彩香の口に合う。」


陸翔が優しく言ってくれる。


「オレンジジュースが…飲んでみたい。」


「あぁ。わかった。おい誠!」


「はいよ!オレンジジュースねー!」
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