腕の中
甘えて陸翔に捨てられたらやだもん。


「先生。甘えたりしませんよ。」


当たり前でしょ?


なのにみんなぽかんとしてる。


え?なんか悪いこと言ったかな…?


そんなみんなが黙った状態で最初に口を開いたのは先生だった。


「彩香ちゃん。男っていう生き物はな、好きな子に甘えてもらいてぇもんなんだよ。甘えたいやつもいるが、確実にこいつ(陸翔)は違う。好きなだけ甘えてみな?」


「迷惑じゃ…ないの?」


今まで甘えることは迷惑になると思っていた。
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