10代~突き通した我が儘~
始まり
「嫌だ…。いくなよ、なんでだよぉぉお!」
狂った様に泣いた。
喉が焼けるかと思うほど叫んだ。
いくな、いくな。
「恭雅さんっ!」
「恭雅先輩っ」
冷たくなる身体。
腫れた顔に、傷だらけの手。
溢れてくるどす黒い ヌルッとした、血。
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