10代~突き通した我が儘~

携帯を開き、夢ちゃんに連絡する。


"外に出てきて"

とだけ打ち、携帯を閉じた。

単車に寄りかかり、目を閉じる。

どれくらいたっただろう。
玄関からガチャっという音がして、

「来都くん?」

と可愛らしい声が聞こえた。

「おいで…」

と腕を広げると夢ちゃんが走って俺の胸に顔を埋めた。

「好きだよ、夢ちゃん」

力をこめて、ギュッと抱きしめる。

「私も、来都君が好き」
夢ちゃんの腕に力がこもる。

「それだけ!またね、夢ちゃんっ」

夢ちゃんの首に顔を埋めて、

首にキスマークをつけた。

< 63 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop