10代~突き通した我が儘~
「んだ?喧嘩か?」
メッセージに映し出された文章。
"もう嫌い!最低!嘘つき!"
「あ、あぁ。ちっとな」
「ふーん?」
珍しいな、と思う。
璃音ちゃんと喧嘩なんて、全くしないのに。
「まぁ、いつでも相談のるよ?
いいアドバイスはできないけどっ」
「ありがとうな」
「うえっきもーっ!」
恭雅がお礼言うとか珍しい!
「なら、俺帰るわ」
パっと立ち上がった恭雅。
周りの奴らが頭を下げる。
「お疲れ様です!」
「お疲れっす!」
そのまま恭雅はバイクを走らせて帰っていった。
「俺も帰ろ」
手をふり、俺もその場を後にした。