【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
『え?』



驚いた顔で、俺を横から見上げてくる紫音に笑みが漏れる。



「有言実行」

『?』

「街中がいいけど、そこは譲る。
だから今すぐ"路チュー"改め、"廊下チュー"して?」



俺の言葉に以前の約束を思い出したのか、一気に紫音の顔がまっ赤に染まった。



「"今"か"外"か、俺はどっちでもいいよ?
人目とか気になんねぇし」



そう言いながらも、やっぱりそこは考慮して…


俺は紫音を壁際の柱の陰に隠した。


死角となるようにその反対側に立ち、壁に片腕を預けてからその体勢で見下ろす。



「早くしてくんねぇと、俺からするよ?
そうなったら有言実行はもちろんノーカウントな」



ちょっと意地悪な口調と笑みまで付けてそう言うと…


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