【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
プレゼント三つめ
『気に入って頂けるか……』
そう言って、差し出されたリボンのかかった箱に驚いた。
「え?まだ何かあんの?」
『?』
「だって……廊下チューと歌……」
『廊下チュ…いえ、あれはオプションです。前にそう言いましたし。歌は、私の想いを音に乗せただけなので。だからメインはこちらです』
間をあけることなく、早口で喋り続けた紫音に、笑いが声に出た。
「ハハハッ 言い止(とど)めたこと。まだ恥ずかしいのか?
それに便乗して、歌のことまで恥ずかしくなった?」
『……………』
「俺はどっちも、すげぇ嬉しかったよ」
俺は微笑んで、そう言ったのに…
なぜかむくれる紫音。
「何でそんな顔?」
『煌暉くんのお誕生日なのに………私を喜ばすことばっかり……
今もさっきも…ズルい』
「だからだろ?」
『え?』
「一日たったの24時間が、俺にとっては凄く長いんだ。紫音と過ごす時間はあっという間なのにな。
何の拷問かよ。って思う。
だから、今日がどれだけ待ち遠しかったか……
まだその先には程遠いけど……
それでも…その期間さえ、俺には嬉しいことでもあるんだ。
紫音を…俺無しではいられなくさせるための時間だからな」
そう言って、差し出されたリボンのかかった箱に驚いた。
「え?まだ何かあんの?」
『?』
「だって……廊下チューと歌……」
『廊下チュ…いえ、あれはオプションです。前にそう言いましたし。歌は、私の想いを音に乗せただけなので。だからメインはこちらです』
間をあけることなく、早口で喋り続けた紫音に、笑いが声に出た。
「ハハハッ 言い止(とど)めたこと。まだ恥ずかしいのか?
それに便乗して、歌のことまで恥ずかしくなった?」
『……………』
「俺はどっちも、すげぇ嬉しかったよ」
俺は微笑んで、そう言ったのに…
なぜかむくれる紫音。
「何でそんな顔?」
『煌暉くんのお誕生日なのに………私を喜ばすことばっかり……
今もさっきも…ズルい』
「だからだろ?」
『え?』
「一日たったの24時間が、俺にとっては凄く長いんだ。紫音と過ごす時間はあっという間なのにな。
何の拷問かよ。って思う。
だから、今日がどれだけ待ち遠しかったか……
まだその先には程遠いけど……
それでも…その期間さえ、俺には嬉しいことでもあるんだ。
紫音を…俺無しではいられなくさせるための時間だからな」