【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
音の溶けた空間からリビングに移り、
今はまっ赤なソファーに二人で並び、座っている。
膝の上に重ねられていた手を取り、
紡がれた言葉は、俺の中にある切望ならぬ野望。
「"16"で言うはずだったことを、紫音の歌が嬉しすぎて…また先走ったけどな。
だから、覚悟しといて。
現在(いま)も、これからも…その未来(さき)も……
全力で愛していくし、離さないから」
『………これ以上…私にどうなれと?
もう……煌暉くんの全部で溶けそうなのに……』
困った表情での、甘い声の囁き……
漏れ出た唇に親指の腹を当て、
顎を支えた指先で、その顔の角度を変えた。
「溶けて……」
俺はそう囁き、
またそこに口づけた。
*
今はまっ赤なソファーに二人で並び、座っている。
膝の上に重ねられていた手を取り、
紡がれた言葉は、俺の中にある切望ならぬ野望。
「"16"で言うはずだったことを、紫音の歌が嬉しすぎて…また先走ったけどな。
だから、覚悟しといて。
現在(いま)も、これからも…その未来(さき)も……
全力で愛していくし、離さないから」
『………これ以上…私にどうなれと?
もう……煌暉くんの全部で溶けそうなのに……』
困った表情での、甘い声の囁き……
漏れ出た唇に親指の腹を当て、
顎を支えた指先で、その顔の角度を変えた。
「溶けて……」
俺はそう囁き、
またそこに口づけた。
*