【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
「でも、普段身に付けない理由は当たんねぇかも?」

『理由?』

「好きなブランドなのに、紫音と出会ってからは身に付けてない。何でかわかる?」

『んーーー』

「……………」

(………ヤバい。また失敗したかも…)



考え出した時の紫音の"癖"。



「また考えといて?正解だったら"ご褒美"あげっから」



これ以上はマジでヤバい。


さっきまでのこともあり、

宣言関係なく、多分押し倒す。



俺はそれから切り抜けるために、あえて"宿題"ということにした。



『ご褒美……』

「ん?」

『貰えない時は?』

「……………」

『どうしたらいい?』



その"癖"である仕草のまま困った表情に、やっぱり飛びそうになる。

それでも……



「おいで」



両腕を軽く広げてそう言えば、

紫音は躊躇うことなく、その身を預けてきた。





「抱きしめてあげる」





その思いには抗えない。




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