【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
「煌暉が認めないと、後々いろいろと困るわよ?
新企画のコンセプトは“ラブカップル”だし、絡み多いから」
フフンッとした顔で、俺を試すような物言いをした母さんに、さらにイライラが増して腹が立ってきた。
たけど、
『ダメです。私がやります』
目の前の紫音が思いがけないことを言った。
「じゃあ反対してる煌暉には降りてもらって、他のモデルから…」
「誰もやらねぇって言ってねぇし!!」
母さんの言葉に被せるように言った俺に、ニヤッと笑った母さんを見て、まんまと罠に嵌められたことがわかった。
「じゃ、決まり。二人ともよろしくね」
そして母さんの満面の笑顔が俺達に向けられた。
"はなからそのつもりだったくせに…"
初めて紫音を目にした時から、その姿に惚れ込んだ母さんが、俺に無断で紫音と接触して口説き落としたぐらいだ。
紫音を溺愛してる俺が知れば、全力で阻止することが目に見えていたんだろう。さっきの絡みの件も、それとなしに紫音には話していたのかもしれない。
だから、紫音が自分がやると言い切ったことに、これ幸いと俺にカマをかけたんだ。
正直紫音の発言には驚いたけど、それよりも俺へのやきもちがわかって、今さらながら嬉しくなる。
新企画のコンセプトは“ラブカップル”だし、絡み多いから」
フフンッとした顔で、俺を試すような物言いをした母さんに、さらにイライラが増して腹が立ってきた。
たけど、
『ダメです。私がやります』
目の前の紫音が思いがけないことを言った。
「じゃあ反対してる煌暉には降りてもらって、他のモデルから…」
「誰もやらねぇって言ってねぇし!!」
母さんの言葉に被せるように言った俺に、ニヤッと笑った母さんを見て、まんまと罠に嵌められたことがわかった。
「じゃ、決まり。二人ともよろしくね」
そして母さんの満面の笑顔が俺達に向けられた。
"はなからそのつもりだったくせに…"
初めて紫音を目にした時から、その姿に惚れ込んだ母さんが、俺に無断で紫音と接触して口説き落としたぐらいだ。
紫音を溺愛してる俺が知れば、全力で阻止することが目に見えていたんだろう。さっきの絡みの件も、それとなしに紫音には話していたのかもしれない。
だから、紫音が自分がやると言い切ったことに、これ幸いと俺にカマをかけたんだ。
正直紫音の発言には驚いたけど、それよりも俺へのやきもちがわかって、今さらながら嬉しくなる。